アルコール入りの菓子がコンビニの菓子売り場に並べられているとして、物議をかもしている『パリピ気分』
アルコール入りとのことですが
どんなお菓子なのでしょうか?
子供が食べても大丈夫なのでしょうか?
飲酒運転にはならないのでしょうか?
リサーチしてみました。
アルコール2%の【パリピ気分】ってどんなお菓子?
UHA味覚糖より、ソフトキャンディー『パリピ気分』が販売されました。鮮やかで楽しげなパッケージは子供たちが喜んで手にとりそうですが、いったいどんなお菓子なのでしょうか?
「パリピ気分」の商品情報
『パリピ気』は個包装された、レモンサワー味のソフトキャンディ。そして最大の特徴は、2%のアルコール分が入っているということ。確かにパッケージの左上にも明記されていますね。
商品の説明として以下のことが書かれています。
説明文もかなりパリピっぽいわね。
アルコール分2%入りソフトキャンディ↑↑2%のアルコールを入れたキャンディなので、食べて気分アゲアゲ♪テンションアップ↑です、モチベもアップ↑
レモンに、ウォッカ粉末、ジンの香りのベースになるジャニパーベリー粉末を入れたので、ソフトキャンディなのに、まるで本格ドライレモンサワー♪後味すっきり、気分はハッピー♪
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飲料であれば1%以上はアルコールとされるので、食品含有で2%というのは結構高いと言えます。
封を開けるとお酒っぽい匂いがするよ
「パリピ気分」の問題点は?
SNS上では炎上のような形になってしまっている「パリピ気分」ですがいったいどこが問題なのでしょうか?
SNSでの声をまとめてみると大きく二つに分けられるようです。
パッケージの注意書きが見えにくい
前述のとおり「パリピ気分」はアルコール2%というのが特徴です。でもアルコールを摂ってはいけない人もいるわけで、その注意を促す文言は商品の裏面に書いてあるのですが、だいぶ小さめの文字です。
本製品はアルコール原料を使用していますので、お子様やお酒に弱い方、妊婦、授乳中の方、運転時にはご注意ください。
製品パッケージより
また、パッケージの封を開けてしまうと肝心のアルコール分2%文字が切れてしまいます。
さらに、中身は個包装ですが、そのままだと注意書きは見えません。つまめるところをひっくり返すと注意書きが出てきますが、これではほとんどの人は気づかなそうですね。
実際、個包装には注意書きがない!と言っている人もいました。
商品の置き場所
そしてやはり1番問題視されているのは普通にお菓子売り場に置かれているということのようです。
これ私も買いそうになった!飲んでる薬の関係でアルコールNGなので危なかった。
これ本当に危険! うちもおととい、夫が子に買ってきたのを私が間一髪で阻止した。普通にコンビニのグミのところに売ってたみたい。
商品購入にあたっては、消費者自身も気をつけないといけない部分もありますが、限界もあると思います。
- 保護者がおやつの全てをチェックするのは難しい
- 子供が1人で選ぶこともある
- 孫のために小さな字が読めない高齢者が購入する場合もある
このようなことを考えると、確かに間違えて購入してしまうケースが多そうですね。
保護者が注意書きを見落とす恐れがありますので、販売店の方々には酒類同様の取り扱いを徹底していただきたいです。大人の責任として、子どもが口にすることを一緒に防ぎましょう。
NPO法人「ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)」の社会対策部薬物担当で、依存症予防教育アドバイザーとしても活動する風間暁さん
【パリピ気分】子供は注意が必要?
アルコールが入ってりるとなれば、特に小さな子供のいる親御さんは、子供が誤って食べてしまわないか心配ですよね。また未成年の学生が食べるのに問題はないのでしょうか?
パリピ気分は子供に危険?
乳幼児への影響は?
一度少量を食べたからといって、大きな問題は起こらないかもしれませんが、やはりアルコールの入った食べ物には注意して避けることが必要でしょう。
もし食べてしまったらどうしたらいい?
アルコールは30分から2時間ほどで体の中の濃度がピークになります。
少量を摂取した程度なら水分を多めにとらせて様子を見て、異常興奮状態や不機嫌、ふらついて立てないなど
の症状が出るようなら医療機関へご相談ください。数時間様子をみて症状がなければ大丈夫
です。また、誤飲による悪影響が将来に残ることはありません。
子どもはアルコールに弱く命にかかわることもありますので、間違って口にしてしまう環境を
つくらないようにするのが必要です。それが周囲の大人の役割です。
認定NPO法人こども医療ネットワーク会員 根路銘安仁(鹿児島大学病院小児科)
少量の摂取で、いつも通り元気そうなら、水分を摂らせて様子を見ればいいのね。
飲酒の場合は1%以上のアルコールを含んでいると「酒類」として規制されていますが、お菓子に関してはアルコールがそれ以上含まれていても法的な規制がされていません。
原材料欄や注意事項をよく確認してから子どもたちに与える必要がありそうですね。
未成年者が『パリピ気分』を食べたら法律違反になるの?
Q:未成年者が「パリピ気分」を食べたら、法律違反になりますか?
A :なりません
アルコール分2%のソフトキャンディということで、インフルエンサーたちが紹介し、未成年の若い人の間でもかなり話題になっている「パリピ気分」。
面白半分で食べる人も多いようですが、アルコールが含まれていても、法律的には問題ありません。
学生が食べても問題ないんだって!よかった!
なぜ問題ないの?
「未成年者飲酒禁止法」には以下の規定があります。
国税庁
- 20歳未満の者はお酒を飲んではならず、未成年の子供がいる親は、子供がお酒を飲むのを知ったときは止めなければいけないこと。
- お酒の販売業者は、20歳未満の者がお酒を飲むことを知ってお酒を販売してはならず、20歳未満の者の飲酒防止のために年齢確認などの措置を行う必要があること。
‥‥で、酒類とはどういうものを指すかというと
酒類については、酒税法で、基本的にアルコール分が1度以上の飲料、と定められています。
飲料ね!
『パリピ気分』は飲料ではありませんから酒類にはならず、そのため、そういったお菓子を未成年が食べても、法律違反にはならないのです。
あくまでも禁止されているのは飲料としてのお酒なんですね。
ただし、いくら法律違反じゃなくても、『パリピ気分』の中にはアルコールが入っていますから、それを食べればお酒を飲んだ時と同じように、顔が赤くなったり、ボーっとすることも考えられます。やはり未成年はあまりおすすめできないお菓子かも。食べ過ぎには気をつけましょう。
自転車の事故もあるから気をつけな
いとね!
乳幼児はもちろん、学生であっても『パリピ気分』はそれなりの注意が必要ということですね。
【パリピ気分】を食べて運転したら飲酒運転になるの?
Q:アルコール入りのお菓子を食べた後に車を運転したら違反になりますか?
A:なります。
身体にアルコールが残っている状態で運転することは道路交通法違反違反となります。
第65条「酒気帯び運転等の禁止」において「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」
道路交通法
微量のアルコールであれば、食べてから20分ほどで体からアルコールは流れ出ていきますが、食べた直後は身体からアルコールが検出れる可能性があり、酒気帯び運転となる場合があります。
「私はお酒を飲んでいない。アルコール入りお菓子を食べただけだ!」
と言い張っても、呼気に含まれるアルコール含有量が規定値以上に出てしまえばそれまでです。
お酒を飲んだのか、お菓子を食べたのかはわかりませんからね。
ちなみに酒気帯び運転の罰則は、
呼気のアルコール濃度0.15mg/I以上0.25mg/I未満で、基礎点数13点。免許停止90日間。3年以下の懲役、または50万円以下の罰金
警視庁
- 基礎点数13点
- 免許停止90日間
- 3年以下の懲役、または50万円以下の罰金
違反点数も非常に高く、罰則もかなり厳しいため、お菓子といえども、十分に注意する必要がありますね。
巷を賑わせている「パリピ気分」。これも一つの炎上商法なのでしょうか?でも法律違反ではないとはいえ、やはりお子さんや、運転中の人が食べてしまうのは心配です。
こちらは実際に、UHA味覚糖に問い合わせた方へのメーカーからの返信です。だいぶ定型文のようですが‥‥。
今後、消費者からの問い合わせや意見が増えたら、メーカーも何らかの対応をするかもしれませんね。